カウンセリング・心理検査について

 発達障害の概念の拡がりや、大人になった後に発達障害ではないかと悩む人も増え、近年では臨床診断に対する重要性が増してきております。また「グレーゾーン」と呼ばれる方々の抱える生きにくさ、生活のしにくさから起こる精神的な二次障害も近年では問題になっております。当院では患者さんの困りごとの援助、改善法の一環として、心理検査・カウンセリングを強化していこうと考えています。

心理検査について

 一般的に発達状態や知能水準、パーソナリティの評価として行います。以下が主な検査になります。

WAIS 

ウェクスラー式知能検査の成人用、 WAIS(ウェイス:Wechsler Adult Intelligence Scale 4th edition)のことで、発達障害のある方の現在の発達・知能の水準や偏りの傾向をとらえるためにしばしば用いられます。WAIS-Ⅳ では大きく分けて「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」という4つの指標と、それらを合わせた総合的な指標(全検査 IQ)で個人の特性を評価します。
それぞれの指標にはより細かな「下位検査」が設定されており、下位検査の得点状況も踏まえながらご本人の特性を分析します。

ロールシャッハテスト

ロールシャッハ・テスト( Rorschach test, Rorschach inkblot test)は深層心理を探ることができるといわれているパーソナリティ検査です。紙に垂らしたインクを2つに折り曲げて広げたことでできる左右対称の模様が描かれた図版を見て、「何に見えるか」「どんな風に感じたか」を直感で答えていくテストです。スイスの精神医学者ヘルマン・ロールシャッハにより創始されました。90年以上の歴史をもち、日本では1930年代に紹介されて以来、臨床心理の現場で広く用いられ、研究され続けています。

バウムテスト

バウムテストは1945年にスイスの心理学者でエミール・ユッカー(E,Jucker)が提唱し、産業カウンセラーのコッホ(Koch,k)が創案した投影法という心理検査になります。検査方法は非常にシンプルで、1本の実がなる木を書いていただくだけになります。その中に投影される情報を、専門家が読み解いていく心理検査になります。

AQ-J

『自閉症スぺクラム指数日本語版 (Autism-Spectrum Quotient Japanese version )』であり、その名前の通り、その方の自閉スペクトラム症の傾向の有無や程度を測定するための心理検査の一つです。DSM-5で定義された、高機能自閉症やアスペルガー障害を含む自閉症スペクトラム障害のスクリーニングができ、研究・臨床の双方で国際的に利用されている検査です。

自閉症スペクトラム障害とは、いわゆる発達障害の傾向があって、生活に支障がある方すべてを含みます。社会的なコミュニケーションの取り方の困難さ、こだわりの強さを大きな特徴とします。そのような特徴は人によって濃さが異なります。自閉症スペクトラム障害では、特徴が強い人と弱い人を濃さの違いとして、連続的なものとしてとして考えていきます。

このような特徴や傾向をスクリーニングするため、英国人のSimon Baron-CohenとSally Wheelwrightたちによって考案されたのがAQになります。日本語版は千葉大学の若林昭雄教授によって日本版として構造化され、研究・臨床の両面から広く利用されています。

 

 

​など検査を行いながら、問題点や困りごとなどに焦点を当て、問題解決への道筋を考えていきましょう。

 

心理検査・カウンセリング担当

心理士 汪 為 (オウ  イ)

2008年5月に四川大震災発生。その後日本から来た災害後心理支援に感銘を受け、心の問題に悩む人を支援する臨床心理士を目指そうと志し、2009年9月に四川師範大学教育科学学部心理学専攻に入学し、2013年6月に卒業。その後2013年7月に来日し、2014年4月より立命館大学大学院 応用人間科学研究科対人援助学専攻し、2016年に修了。2020年4月より広島大学大学院 人間社会科学研究科 博士前期課程人文社会科学専攻 心理学プログラム臨床心理学実践・研究コースに入学し、2022年3月に修了。同年4月よりもりた心療内科クリニックにて勤務。

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カウンセリング料金について

30分 3,000円

50分 5,000円

          にて行います。

         (自費診療となります)

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