認知症について

認知症とは、後天的な脳の障害により、いったん正常に発達した知能が低下した状態をいいます。アルツハイマー型認知症、血管型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症(ピック病)、ハンチントン病 )、正常圧水頭症など原因は様々です。

アルツハイマー型認知症について

 アルツハイマー型認知症=アルツハイマー病(AD)は世界的に最も多い神経変性疾患で、正式名称を“Alzheimer's basket cells”といいます。1907年、ドイツの精神科医であるA.アルツハイマー博士が初めて報告した病気で、報告者である博士の名前が病名につけられました。この病気は、脳内で特殊なタンパク質の蓄積が起こり、脳内のニューロン・シナプスが脱落していきます。それに伴い脳が次第に萎縮していき、知能、身体全体の機能も衰えていきます。

 神経脱落の拡がりは、海馬→両側側頭葉→頭頂葉の順に拡大していく傾向があり、記憶障害→見当識障害→実行機能障害→失行、失語、失認の順で症状は進行していく事が多いと言われています。

レビー小体型認知症について

1976年小阪らが報告し、1990年代になって欧米でも注目されるようになったタイプの認知症で、アルツハイマー型認知症、血管型認知症の次に多いといわれています。大脳皮質(前頭葉、側頭葉前部、帯状回、島回)や脳幹(黒質、青斑核、縫線核迷走神経背側核)、間脳(視床下部、Meynert核)にLewy小体が多数出現するのが病理的な特徴です。

症状として特徴的なのが

1)注意や覚醒レベルの明らかな変動を伴う認知機能の動揺

2)現実的で詳細な内容の幻視が繰り返し現れる

3)パーキンソニズムの出現 などが出現すると言われています。

血管型認知症について

 脳卒中(脳梗塞や脳出血)の発作後に現われてくる認知症症状のことで、1回の脳卒中発作で現われることもありますが、何回かの脳卒中発作をおこしたあとに現われることが多いと言われています。また、はっきりとした脳卒中の発作がなくても、症状の出ない多数の小梗塞などの病変(無症候性脳梗塞)が脳の中にできて、徐々に認知症症状が出現することもあります。

 主症状としては、物忘れのほか、ちょっとしたことで泣いたり、怒ったり、笑ったりする感情失禁がみられるものの、計算力、人格、一般常識、病識(自分が病気であるという認識)などは比較的保たれているのがアルツハイマー型認知症と異なる点です。認知症症状の強いところと、正常なところがまじり合った認知症(まだら認知症)とも言われます。
 症状は徐々に進行していくものの、よくなったり、悪くなったりするのも特徴の一つで、歩行障害、運動まひ、言語障害、嚥下障害、尿失禁などの神経症状をともなっていることが多いとも言われています。

このような症状が見られた場合には、当院にご相談下さい。早期受診のメリットとして、

・アルツハイマー型認知症は、薬で進行を遅らせることができます。 

・脳血管性認知症は進行を抑えられることもあります。

・精神症状には、原因がある程度判明すれば、状況に応じた療法を行うことができます。

・病気が理解できる時点で受診し、理解を深めれば生活上の障害を軽減することが可能です。

などがあります。

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